野ブタ。をプロデュース(昨夜放送分)

亀梨和也山下智久の2人を目的にこのドラマを見た女性はかなり多いように思います。一方、私のように堀北真希戸田恵梨香を目的として見た男性も同様に多いことでしょう。その中のどれほどの人がタレント(役者)からドラマそのものの面白さに引き込まれていったかが興味深い作品です。「1リットルの涙」のようにテーマ自体とドラマ作りそのものがストレートに結びついた作品もありますが、「野ブタ。をプロデュース」は男女のアイドルを餌(表現は悪いですが)に、脚本・演出がドラマの本当の面白さを引き出すのだということを気付かせてくれる作品ではないでしょうか。こちらはタイトルそのままといったような単純なストーリー展開ではなく、今後カルト的作品として語り継がれていくかも知れぬ可能性を秘めた展開を見せてくれています。重層的に折り込まれた(隠れ)テーマにふと気付かされる。そんな喜びを毎回味わっています。