久しぶりに漫画原稿流出についての話をエントリーして1週間が経過しましたが、そこで取り上げた川島先生の日記の一文「まだ漫画原稿が出版社から作者の元に返却されないまま、古書店などへ流出する状況が相変わらず続いている」は大変な問題だと思うのですが、さくら出版とまんだらけに関係した騒動のときとは違ってネット上は非常に静かですね。マンガジャパンのミーティングでも守る会の残務状況の報告を求められたようですし、日本漫画家協会からも同様の依頼を受けたようですが、単に過去の事件の経緯についての報告を求めるだけでよいのでしょうか。どうやら今回のミーティングでも川島先生からの経過報告がなされるだけで、現在も同様の被害が続出していることに対しての対策や行動はとられることはないのでしょうね。
私自身この問題に関する日記を書いたのは久しぶりでした。もちろん、地方に住む業界人でもない私には情報が全くないからでもありますが、当事者である漫画家に危機意識の高まりがない限り情況が好転する見込みを感じ取れないからです。
この日記を訪問する方の中には[原稿流出]をキーワードとして訪ねてくれる方もありますが、その数は非常に少なくコメント欄に意見を書き込んでくれる方も全くなくなりました。世間の関心もほとんどなくなってきているというのが実情でしょう。裁判に負けたとはいえ、まんだらけには実質的な痛手はないに等しく、原稿流出の実行犯であるさくら出版の社長にいたっては完全なる逃げ得の状況です。そしてそれでよしとしている(仕方なしにかもしれませんが)のが漫画家の先生方(ほんの一部を除き)なのですから仕方のないことなのかもしれません。この問題に関するエントリーは必ず日記の先頭に来るようにしてきたのですが、これだけ関心がないようだと今後はその必要もなさそうですね。