雷句誠氏が原稿紛失で小学館を提訴

http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html
マンガ「金色のガッシュ!!」の作者である雷句誠氏が、小学館に対し、紛失したカラー原稿、5枚の損害賠償を請求する訴訟を起こしました。氏の怒りは単に原稿を無くされたことだけではなく、編集者というもののあり方、出版社の漫画家に対する認識にまで及んでいます。詳しくは上記の氏のblogを参照していただければよろしいかと思います。ただ、氏の訴状を読んだだけでは一方の言い分を聞くだけになりますので安易に判断は出来ませんが、以前のマンガ原稿流出事件の際に漫画家と出版社・編集者の間の原稿を通した関係の再構築のチャンスを両者共に避けてしまったつけが回ってきたような感じがします。あの時にきちんと業界の慣習というものを見直しておけば・・・という気がしないでもありませんが、あの事件が私達第三者の思惑とは全く違う方向で終息していく中で、それを良しとした業界の問題ですから仕方ないでしょうね。
それにしても氏のblogを読むと直情径行ぶりが心配になる内容が見てとれますが大丈夫でしょうか。紛失したカラー原稿の客観的な価値を知るために自分のカラー原稿をYAHOOオークションに出品して売却してしまうなんて・・・。思いっきりがいいというか、それほど怒り心頭に達していたのだろうというか、何とも複雑な印象です。