篤姫 第35回(昨夜放送分)

家茂(松田翔太)と和宮堀北真希)の婚儀は無事執り行われたものの、江戸方と京方の確執は続いていました。家茂の初のお渡りでは和宮に拒絶されてしまいますが、その上和宮の懐には刀が忍ばされていたという疑惑が浮上し天璋院宮崎あおい)を悩ませます。実際には手鏡を忍ばせるという実に乙女心を感じさせる行動だったわけで、家茂も天璋院の助言で和宮に本心を隠さずに話します。江戸方と京方の確執とは別に家茂と和宮の気持ちは一つにまとまったわけで、天璋院の働きは見事でした。大奥でしっかりとした地歩を固めつつある天璋院でしたが、薩摩の不穏な動きには気がつく術がありませんでした。
江戸城の内と外でそれぞれに思惑の違う者達の動きが並行して描かれていくわけですが、天璋院はあくまでも嫁いだ徳川家のことを第一に考えて行動していくわけで、彼女の価値観を認めることができるかどうかが今後のこのドラマを楽しむための鍵のような気がします。