おそらくは視聴率の為に登場人物の死の香りを何週間にもわたって引っ張り、死ぬ必要のない者の死を描くはめになってしまったドラマの死に様を見るために今週もチャンネルを合わせました。元々スタートからリアリティを感じさせないドラマでしたが、かたき役としての理事長(小日向文世)の現実離れした考え方や行動は浮きまくっていました。理事長という存在の現実感のなさがこのドラマの全てを表しているかのようです。桜井(織田裕二)の言葉がどんなに考えられた素晴らしいものであっても、ただ虚しく虚空に消えて行くのみなのです。灯里(吉高由里子)にカッターナイフを持たせるなど演出の悪あがきにしか過ぎません。場面場面での感動は安っぽさでしかないことを制作者側は理解すべきでしょう。ただ、理解できないからこんなドラマが出来上がってしまったのでしょうね。演出全てが作為的で視聴者を舐めているとしか思えませんでした。