今週のRelease Radarのプレイリスト、先週に引き続いての紹介はアラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)のLive盤とロシアのHuman Factorのみ。
アメリカのプログレッシブ・メタル・バンド、ドリーム・シアター (Dream Theater) のメンバーを中心に、同バンドの別プロジェクトとして結成されたバンドであるリキッド・テンション・エクスペリメント (Liquid Tension Experiment)22年ぶりのアルバムから。テクニックに圧倒されるだけではなく、楽曲の心地よさも味わえます。
Owaneはノルウェーのギター奏者によるソロ・プロジェクト。ジャズフュージョン系のインストルメンタル曲。テクニックはしっかりしていますが、あまり小難しい曲を演っていません。そこが魅力的。
Gleb Kolyadinは以前にも紹介した、ロシアの女性のハイトーンボイスが特徴のロシアの耽美派デュオIamthemorningのキーボード奏者によるソロ。美しく情熱的に盛り上がる曲です。
オーストラリアのバンドでありながら、All India Radioという名のユニークなバンドですが、演奏しているのは重厚感あふれる音作りの映画音楽風。そこに耽美的な女性ヴォーカルと、泣きのヴァイオリンが絡みます。
Cosmografはイギリスのマルチインストゥルメンタリスト、Robin Armstrongによるプロジェクト。プログレ本流の音で好み。
その他のピックアップ曲は以下の通り。
続いてDiscover Weeklyの今週のプレイリストの方も、見慣れないアーティストが一杯ですが、SpotifyのAIは優れモノなので、かなりの確率で私好みの音を紹介してくれます。特に北欧&北ヨーロッパのバンドに顕著ですね。
まずは名前を知っているアーティスト。まずはイギリスのイエス(Yes)の元キーボーディストとして有名なリック・ウェイクマン(Rick Wakeman)のピアノソロ集(2017年)から。ピアノソロも心地よく名曲がリフレッシュされている。
フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の創設メンバーとしても知られるギタリストのピーター・グリーン(Peter Green)は、残念ながら昨年故人となっていますが、そのブルージーなギタープレイは実に私好み。今回は1979年の2作目のアルバムから。
ECMレーベルのギタリストJhon Abercrombieはヤン・ハマー(Jan Hammer)、ジャック・ディジョネット(Jack Dejonette)も参加した1975年のアルバムから。環境音楽の走りのようなサウンド。
ここからはSpotifyのAIのお薦めで気に入ったもの。
イギリスのゴシック・メタル出身の現オルタナティヴ/プログレッシブ・ロックバンドであるアナセマ (Anathema) の曲は2012年のアルバムから。やや暗めのピアノの旋律から、重厚なメロディーへとつながり、力強いヴォーカルが歌いあげる直球ストライク。
ノルウェーのプログレッシブメタルバンドGreen Carnationは昨年発表された14年ぶりのアルバムから。ある意味清々しいくらいの直球ハードロック。
アメリカのアコースティックポストロックトリオのCity of the Sun。雑多なジャンルの音楽の影響が感じられる曲調。それが物悲しく美しい。
フィンガーピッキングの達人として有名なオーストラリア人ギタリスト。トミー・エマニュエル (Tommy Emmanuel)ですが、他の奏法も併用し、多彩なテクニックを披露。多作家の彼の2006年のアルバムから。
イラン出身の民族楽器カマンチェ、シタールの奏者Kayhan Kalhorは、イランの伝統音楽やクルド音楽、そこからインスパイアされた自身の曲をプレイ。2012年のアルバムからの彼自身の曲も民族音楽好きにはたまりません。
eRaはヘヴィメタル・ギタリストであるエリック・レヴィ(Eric Lévi)を中心として構成されたフランスのニューエイジ・ミュージック・ユニット。60人のコーラス隊が造語による歌詞をオペラ風に歌うという形式で、グレゴリオの聖歌とエレクトロニックとポップロックのミックスを聴かせてくれます。曲は2017年のアルバムから。
ポーランドのBeltaineは伝統的な楽器(ギター、バイオリン、アコーディオン、ボドランなど)で構成されたトラディショナル・フォークグループ。最初のアルバムではケルト・ミュージック中心にオリジナル曲もやっています。
イタリアのエレクトロニック・ダンス・ミュージック・デュオAlmuniaの2011年のアルバムからの曲は、タイトル通りブルージーなギターが聴きもの。エレクトロニック・ダンスという言葉とはかけ離れたスタイリッシュさを感じさせてくれます。
他のピックアップ曲は以下の通り。