Discover Weeklyは基本的に既存曲の紹介となるのですが、たまに新曲が紹介されることもあります。Spotify加入からのデータの積み重ねを基礎に曲を紹介するので、随分と私好みの曲が紹介されるように成長してくれているように思います。
今週はメタル系の曲紹介がいつもより多いという印象がありました。まずはカナダ出身のスラッシュメタル・バンドAnnihilator。紹介された曲は短い曲でしたが、メタルっぽさのないギターの美しさが心に染み入るような曲でした。
アメリカのバンドFates Warningはプログレッシブ・メタルの先駆者としても知られている。2000年発表のアルバム「Disconnected」に収録されたこの曲は、メタルらしさ溢れるギターのリフと、テクニカルで変拍子を刻むドラム。そこにかぶせて歌いあげるヴォーカル。見事なまでの王道プログレッシブ・メタルです。
同じくアメリカのスラッシュメタル・バンド、DEATH ANGELの2010年のアルバム「Relentless Retribution」収録のこの曲は、バンド名から想像されるような音とは異なった、バラード調のギターとヴォーカルがとても耳障り良く聴こえます。
こちらもアメリカのメタルバンドMothership。超音速バンドの異名を持つバンドとしてはミドルテンポの曲。高速のテクニックの披露はありませんが、曲の完成度は高く、聴き易さすら感じられます。
Avatariumはスウェーデンのプログレッシブ/ドゥーム・メタルバンドの2013年のアルバム「Avatarium」収録のこの曲は、ダークでラウドなパートとバラードなパートが交互に繰り返される構成が心憎い。
同じくスウェーデンのプログレッシブ・メタルバンドEvergrey。2019年のアルバム「The Atlantic」から紹介された曲は、意外に正統派な印象で、北欧メタルらしい癖のあるスタイルはあまり感じられません。他の曲もこんな感じなのか気になります。
もう一つスウェーデンのプログレッシブ・メタルバンドのNightingaleは、全ての曲を再録音したベストアルバムから。幻想的なジャケットイラストとマッチしたイメージの曲です。
ノルウェーの ブラックメタルバンドEldamar。2016年のファーストアルバム「The Force of the Ancient Land」ではMathias Hemmingbyがすべての楽器を演奏するソロ・プロジェクトでした。アルバムの中でも最長の14分を越える大曲ですが、ノイジーな爆音に並行するように流れる美しい旋律が印象的です。
ノルウェーのインディー・ポップバンドTeam Meのセカンドアルバム「Blind as Night」からは、単純なポップではなく、プログレッシブな香りのする曲が紹介されています。
カナダの女性シンガーソングライターMichelle Gurevichの2016年のアルバム「New Decadence」からの曲は、わりと懐かしめのギターの音が被せて、ややくたびれた感じの女性ヴォーカル流れるのがたまりません。
Funkadelicは1960年代末からの長い歴史を持つファンクバンドです。この曲も初期のアルバムに収録されたものですが、マリンバなどのリズムパートと、鳴きのギターの競演が聴きものです。
最後の紹介はオーストラリアの女性ベーシストTal Wilkenfeld。ジェフ・ベックのバンドのレギュラー・ベーシストに抜擢されるなど、大物に認められるほどの実力派。その2019年のシングル曲ではベースのテクニックと共に、魅力的なヴォーカルも披露しています。