今週は先週に引き続いて紹介されるアーティストが目立ちました。まずは日本人アーティストから。坂本龍一は映画「約束の宇宙」(原題Proxima)のサウンドトラック。アイドルのLyrical school。
そして海外アーティストでは、Jean Michel Jarre、Yes、The Pineapple Thief、BIG BIG TRAIN、Anthony Phillipsと
そして今週の新譜の目玉がのプログレッシブ・ロックバンドRenaissance。Annie Haslamという魅力的な歌声の歌姫を擁し、シンフォニックな叙情派として知られています。その50周年記念アルバム(ライブアルバム)から。
一方でイギリス音楽界の新世代をけん引する勢いを感じさせてくれるのがLondon Grammar。最新アルバムからの曲は神秘的な女性ヴォーカルと分厚いストリングスからなるイントロで、アルバム内容に期待感を持たせます。
イギリスのジャズ・バンドSlowly Rolling Cameraの最新シングルは、各パートの音が洗練されていて、スタイリッシュな曲ですが、ストリーミングで聴けるのはまだこの曲のみです。このバンドの売りでもあった女性ヴォーカルが入ってないのも特徴的。
Jordsjøはノルウェーのプログレッシブ・ロック・バンド。最新リリースシングルはアコースティックで叙情的。曲調的にはフルートがメインに配された懐かしのプログレ的印象です。
同じくノルウェーのMotorpsychoは様々なジャンルをミックスした音楽スタイルを持つバンドで、この曲では全体的に重い曲調ながら、わずかなバラード・パートでは、フォークロックのような素朴さが対照的です。
ウクライナ出身のギタリストEstas Tonne。現代のトルバドゥール(吟遊詩人)と称され、業界的な商業システムからは完全に独立した自由な音楽活動をしていることで知られているそうですが、最新曲では静寂から徐々に盛り上がる情熱的な演奏が印象的で、Zora Dubnicovaという女性ヴォーカリストが、素敵な声を披露しているのですが、ネットでは全く情報が見つかりません。
Mariusz Dudaはポーランドのプログレッシヴ・メタルバンド、RIVERSIDEのベーシスト兼ヴォーカリスト。その最新ソロアルバムでは様々な楽器を演奏し、特にパーカッションとして使用している民族楽器が実に効果的です。
イスラエルの超絶ベーシストAvishai Cohenがエーテボリ交響楽団(スウェーデン)をバックに演奏したアルバムの1曲目です。オープニング曲としては満足のいく出来ですが、彼のテクニックを堪能できる曲ではなかったのが残念です。
Bend the Futureはフランスのジャズ・ロック・バンド。タイトなリズムを刻むドラムに絡むギター、ピアノ、サックスが変拍子をエキゾチックに聴かせます。個人的にはかなり好きな曲です。
Lisa Gerrardはオーストラリア出身の作曲家・歌手で、1980年代にDead Can Danceのボーカルとして<4AD>を牽引しましたが、現在では映画音楽家として活動しており、有名なところでは「グラディエーター」の音楽を手掛けています。そして2010年、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のテーマ曲を担当したのが話題となりました。この曲では彼女の個性的な歌声が楽しめます。
以上、今週もSpotifyのおかげで、多くの国の新曲を紹介することができました。新曲はネット上でも情報が少なく大変ですが、検索しまわるのが趣味のような私には楽しい作業なのが幸いです。聴いてみて気に入った曲があったらコメントいただけると幸いです。