今週は先週と比べると知っているバンドは少ないのですが、音自体は興味深いバンドが多く、なかなか楽しく聴くことができました。
今回は日本人アーティストも紹介されていました。喜多嶋修は加山雄三の従弟で、妻は女優の内藤洋子、娘は元女優の喜多嶋舞と、家系だけでも書くことが多そうですが、ニューエイジ、フュージョン系で和テイストの曲作りで、海外受けがしそうなイメージです。
fox capture planも日本人3人組のピアノ・トリオ・バンドで、フュージョン系ジャズロックを演奏。2015年のアルバム「BUTTERFLY」に収録のこの曲は、軽快でテクニカル。
同様にフュージョン系ではアメリカのSpencer Elliott。この曲はベースやギターがとにかくテクニカルなフュージョンです。ひたすら格好良い。もともとはピアノ出身というのにびっくりです。
フィンランドのギタリストJukka Nousiainenが演奏するのは北欧特有のジャズ・ロック。頑固といってもよいほど北欧のジャズ・ロックのスタイルを、維持した演奏になっています。
続いてはプログレ系から。最も有名なのはイギリスのPendragon。中堅グルー0プながら40年の歴史を持ち、現在も活動中。もっとも最近のライブアルバムからの曲は、演奏もヴォーカルも貫録を聴かせてくれます。
同じくイギリスのPure Reason Revolutionはエレクトロ系のプログレッシブ・ロックバンド。8年ぶりの再結成アルバムから。メンバーは2人に減ってしまっていますが、アルバムのラストを飾るこの曲は13分超えのエモーショナルな大曲になっています。
現在はイギリスを拠点として活動する、ウクライナ出身のAntony Kalugin(key)を中心としたソロ・プロジェクトKarfagenは、オーソドックスでありながらも、なかなかにスタイリッシュなシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。
カナダ出身のスーパー・ギタリストNick Johnstonは、卓越した演奏テクニックと抜群のメロディー・センスが光ります。この曲はオール・インストゥルメンタルの4枚目のアルバム「REMARKABLY HUMAN」から。
ドイツのミュージシャン兼プロデューサーであるNorbert Kruelerによるソロ・プロジェクトShamallは彼のキーボード紡ぎだすメロディーとサポート・ミュージシャンによるタイトで堅実なリズムパートと、その上を踊るギター・フレーズよって出来上がっています。
スウェーデンのMagna Carta Cartelはドラマティックな展開の、大作映画の序曲のような作品。重厚な雰囲気に透明感が重なる素敵な音です。
そしてメタル系からはドイツのMy Sleeping Karma。サイケデリックな浮遊感のあるメロディーと、ギターフレーズの緩やかなリフレインが特徴的です。
デンマークのKing Diamondはハイ・トーン・ヴォーカルと、シアトリカルなパフォーマンスを駆使し、同盟のバンドを率いて活動していますが、この曲はギターの叙情的な調べが印象的なヴォーカルレスの新すとるメンタル曲となっています。
アメリカのChroma Keyは、Dream TheaterのオリジナルメンバーであったKevin Mooreのソロ・プロジェクト。メタルというよりもサイケデリックで、アンビエントな暗い曲想のイメージが特徴です。
今週も先週に続いてメタル系が少なめでしたが、個人的にはこんな感じのバランスがちょうどいいですね。