今週は1か月ぶりに日本人アーティストの紹介がありました。
上白石萌音とLittle Gree Monsterという若手でも実力派な2組。見事なまでに安心して聴ける印象。予想通り過ぎて、もう少し驚きが欲しい感じもします。
続いてはなじみのあるアーティストからピックアップ。
イギリスのSteven Wilsonの最新アルバムからのシングルカット曲は、オルタナティヴ・ロックバンドBiffy Clyroによるリミックスバージョン。確かにプログレ色は感じられません。
アイスランドのアコースティックバンドÁrstíðir(アルスティディルと読むらしい)のニューシングルが発表されまして。ローカリズム溢れる曲と渋い男性ヴォーカルの組み合わせと美しい男性ヴォーカルが最高です。
オーストアリアのDead Can Danceは1980年代のオルタナティヴ・ロック界の代表的存在でしたが、1998年にいったん解散しましたが、2005年から再び活動を開始しています。バンドとしての紹介は多分初めてですが、メンバーのLisa Gerrardの曲は何度か紹介しています。最新シングルは和楽器も使用し、」和のテイストたっぷりなアンビエントな曲に仕上がっています。
以前に紹介したスウェーデンのプログレッシブ・メタル・バンドWolverineのミニアルバムから。メタル色強めのリフとヴォーカル。北欧メタルらしい1曲です。
初耳のアーティストも多いのですが、曲を聴いてみれば実力派が多いですね。
アメリカのインストゥルメンタル・プログレッシブ・メタル・バンドTensorのデビューアルバムから、意外にシンプルな音の組み合わせから、後半のメタル的なリフまでの展開がなかなか聴かせてくれます。
Evershipもアメリカのプログレッシブロック・バンドで曲はよりシンフォニック。曲のところどころにはYesのような雰囲気も漂わせています。最新作でこんな感じの曲を聴かせてくれるのはうれしい。
テクノ界の先駆者Brian DougansとGarry CobainによるユニットFuture Sound Of London。その別名義ユニットがAmorphous Androgynousです。なぜかそのユニットの曲が一気に2曲も紹介されました。中にはPeter Hammillの参加曲もあり、サイケデリックな香りも漂う10分超えの大曲2曲でした。
フランスのポスト・メタル・バンドYear of No Lightの最新シングルは、7月に発売されるアルバムからの先行配信曲。メタル的なリフが中心となりながら、アフリカンドラムのようなパーカッションの存在感が好みです。
ドイツのプログレッシブロック・バンドSylvanの新作は、ハードロックの土台の上に、甘い男性ヴォーカルとメロディーを添えて、上質のプログレに仕上がっています。
Silver Lake By Esa Holopainenはフィンランドを代表するメタル・バンドAmorphisのギタリストEsa Holopainenによるソロ・プロジェクト。ギターの弾きまくりという感じではなく、曲そのものの出来の良さが魅力です。
Mr. Fastfingerはフィンランドの名ギタリストであり、マルチインストゥルメンタリストのMikaTyyskäのアーティストネームで、Flashで作成およびアニメーション化された架空のキャラクターです。とはいってもコメディバンドではなく、私好みのテクニカルなジャズロックです。
デンマーク発の4人組プログレッシヴ・メタル・バンドVOLAの新作はモノクロのジャケットとは対照的に、メロウなパートとヘヴィなパートを、自由自在に展開する極彩色の世界。演奏力や美しいヴォーカルも素晴らしい。
Svartálfarは北欧神話のダークエルフの名を持つイタリアのワンマン・メタル・バンドというところまでしか情報が収集できず。曲は美しいが、癖のある男性ヴォーカルは好き嫌いがありそうです。
同じくイタリアのプログレッシブロック・バンドKarmamoiの最新アルバムはGeorge Orwellの小説「1984」に触発されて制作されたコンセプトアルバムで、重厚感あふれるメロディーと、歌いあげるヴォーカルが特徴的です。
なじみのアーティストは少なかったのですが、新しい出会いは素晴らしい曲ばかりでした。SpotifyのAIさんありがとう。