今週のSpotify~Discover Weekly~

Holding Rivers

今週も知っているバンドが紹介できるのが嬉しい限りなのですが、まず最初に紹介するのは、往年のプログレッシブロックバンド(現役もいますが)から。
まずフランスのMagmaはいわゆるジャズ・ロックの枠内にとどまらない音楽性を創出し、オペラ、古典派のクラシック、ミニマル音楽などの要素を導入。想像上の惑星コバイアを舞台とストーリーを、自ら作り出したコバイア語で歌うという特異なスタイルが特徴です。1973年のサードアルバムを2017年にリマスターしたものから。

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同じくフランスのGongサイケデリックロックを原点に持ち、多くの派生gyループを生み出しながら、現在も活動(オリジナルメンバーはなし)していますが、原点回帰して新しいサイケデリックロックを展開しています。その現メンバーによる最近(2019年)のアルバムから。

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イギリスのU.K.は当時の実力派プレイヤーが集結して結成したスーパーグループ。メンバーはJohn Wetton(ヴォーカル、ベース)、Bill Bruford(ドラムス)、Eddie Jobson(キーボード、エレクトリック・ヴァイオリン)とAllan Holdsworth(ギター)と超豪華。ただ当時はパンクやニュー・ウェイヴといったジャンルが主流で、伝統的なプログレッシブロックの手法で、演奏技術を前面に押し出す作風は相容れないガラパゴス的存在でした。1978年のデビューアルバムから。

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アメリカン・プログレ・ハードを代表するバンドの一つであるStyxからは、14年ぶりのオリジナルアルバムとして発表された2017年のアルバムから。

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続いては、やや若手のプログレ&メタル系バンドです。
アメリカのスラッシュメタルバンドTestamentは初期(1988年)のアルバムからバラード調のインスト曲を。

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アメリカのプログレッシブメタルバンドEarthsideのデビューアルバム(2015年)から。基本的にはインストバンドなのですがゲストヴォーカリストを迎えたヴォーカル曲も半分。この曲はモダンアンビエントなインスト曲です。

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ノルウェープログレッシブメタルバンドConceptionの23年ぶりとなる5枚目のアルバムを完全自主制作で発表しました。そこからバラード調でプログレ色の強い曲を。

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スウェーデンのポストロックバンドは、ネーミングから想像するような和風な演奏でも、原爆を想起させるような演奏でもありませんが、ギターとドラムのゆったりとした演奏に、気だるげなヴォーカルが個性的な曲として表現されています。2015年のアルバムから。

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チリのプログレッシブロックバンドのAislesは兄弟や幼馴染によって結成された6ピースバンドです。2005年のデビューアルバムからすでにスタイルが確立されたかのような演奏を聴かせてくれます。

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インドのプログレッシブメタルバンドSkyharborの2016年のシングル曲は、インドっぽさを排した普通に素敵なプログレを。

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最後にフュージョン系ギタリストのレジェンド二人と、アコーステックギターの名手を紹介します。
まず、アメリカで1970年代から活躍しているLee Ritenourはブラジリアン・リズムに影響された作風が特徴で、最新盤である2020年のアルバムからの曲は、それほどの影響は感じられませんが、演奏に円熟味があります。

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同じくアメリカのSteve LukatherTOTOのギタリストとして知られていますが、今年発表の最新アルバムからの曲は、ゆったりとした演奏で、ギターの音の伸びがたっぷりと楽しめる曲です。

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イギリスのMike Dawesは高度な演奏技術と独特な世界観を持っており、2017年のアルバムからの曲は、ワールド・ミュージックからの影響を強く受けたもので、アコーステックギターの指使いが耳に素晴らしい刺激を与えてくれます。

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今週も至福の時を過ごさせていただきました。SpotifyのAiさんありがとう。