今週は期待の新譜が目白押しで嬉しいばかりです。
国内盤ではフィロソフィーのダンスのニューシングル。アイドルらしからぬアーバンでダンサブルなナンバーです。
国内はこれだけで、続いては海外アーティストを次々に紹介していきます。
イギリスのベテラン・プログレッシブロックバンドYesは初期の１９６０年代のライブ音源集から３曲目。わりとプログレっぽくないヴォーカル曲です。古いライブ音源の効果でしょうか、妙に若々しい感じです。
イギリスの古参プログレッシブロックバンドJethro Tullは最新シングルでもその音楽スタイルに変化はありません。バンド特有の音楽スタイルについては、かたくなに維持されていますが、それがバンドへの信頼感に繋がっています。
イギリスの中堅プログレッシブロックバンドPorcupine Treeも新作シングルを発表しました。ベースラインに重点を置いたややダークな雰囲気の曲です。
同じくイギリスの中堅プログレッシヴロックバンドThe Pineapple Thiefは、２１年４月に収録された「NOTHING BUT THE TRUTH」と題されたスタジオライブ２枚組ＣＤから３曲目。新型コロナのために観客を前にしてのライブがD関内くやしさをぶつけたようなスタジオライブなだけに、悔しさとない混ぜになったパワーが爆発しています。
Star Oneは、Ayreonで有名なArjen AnthonyLucassenのサイドプロジェクトで、オランダのプログレッシブメタルバンドです。Ayreonとは異なり、アルバムは1つのストーリーに沿ったオペラ形式ではなく、よりメタルに傾いたものになっています。来年発売される３枚目のアルバムからの先行シングルになります。
アイスランドのアコースティックバンドÁrstíðir（アルスティディルと読むようです）の新作シングルは、魅力の一つである男性ヴォーカルについては変わらないものの、演奏はよりトラディショナルになっています。
イタリアの超ベテランバンドPremiata Forneria Marconi（P.F.M.）は４年振りの新作アルバムから。英語盤とイタリア語盤の２ＣＤ仕様が特徴ですが、３曲目の紹介も英語盤から。クラシックっぽい演奏とシアトリカルなヴォーカルです。
スペインのインストルメンタルバンドというか普通にプログレッシブロックバンドいえるToundraの最新シングルは、随分とメタル寄りのサウンドに移行しています。パワフルな印象です。
アメリカのプログレッシブメタルバンドのレジェンドDream Theaterの新作アルバムからの３曲目は、パワフルで疾走感のある演奏には円熟と充実を感じてしまいます。
アメリカのプログレッシブメタルバンドOutrun The Sunlightの最新シングルからの２曲目は、やや乱暴な印象のギターフレーズから始まりますが、メロディーそのものは端々に叙情性を感じさせてくれます。
ここからは初紹介となるアーティストです。
イギリスの新進気鋭のプログレッシブロックバンドThis Winter Machineの３枚目のアルバムから。煌びやかな音空間が構成される様は、リリシズムに溢れたシンフォニックロックの体現といえるかもしれません。
ドイツのプログレッシブロックバンドLegacy Pilotsは、ドイツ出身のマルチ・ミュージシャンFrank Us(key/g/b/vo)によるプロジェクトユニットです。新作アルバムはEL&P「Tsrkus」の影響も感じられます。
ロシア国内を流れる川の名前と同じポーランドのポストロックバンドYENISEIの新作アルバムからの曲は、アンビエントを底流にほの見せるギターの旋律が温かく心地良いものに感じられます。
ノルウェーのメロディアスでキャッチーなプログレッシブロックバンドMoron Policeの最新アルバムリリース前に、アルバムには入れづらい、ウエスタン・ミュージック風の楽曲を集めたＥＰから。この曲ではクロスオーバーの香りも仄かに感じられます。
フィンランドのプログレッシブロックバンドSaimaaの新作シングル曲はリズムマシーンを多用した、やや古めのシンセバンドの作品という感じで懐かしさいっぱいです。
今週の紹介曲は１６曲、今までで最多となりました。新規のアーティストの情報収集は大変なのですが、いい曲がたくさん聴けるのは嬉しいことなので仕方ないですね。
