消防がテーマのドラマと比較すると警察をテーマとするドラマは圧倒的に数が多いです。特に刑事が主人公のドラマがメインですが、刑事さんとのかかわりがなかったかと過去を振り返ってみるとありました。私が幼少の頃、小学生にもならなかったことだと思いますが、家の近所で連続放火事件があり死者も出たということで、刑事さんが張り込みを行うために、夜間私の家に滞在するということがありました。私の家の居間が外の小路に面していて、部屋の下窓から小路の様子がうかがえるのです。下窓だけですので小路の方からは様子をうかがっている人間がいることはわかりません。そこで父親の勤務先である消防を通じて警察から依頼があり、捜査に協力することになったのです。捜査は約1週間に渡ったでしょうか、捜査を担当した刑事さんは私の家族と談笑しながら、外の小路を行きかう人影に鋭い監視の目を送っていました。結局、放火犯人は別のところで捕まり、刑事さんの張り込みは終わることになったのですが、刑事さんの捜査の実際を見る貴重な機会となりました。ただ、この連続放火事件では近所の母子が亡くなるという悲劇が生まれていました。この火災の際には母親は外出していて当初は無事だったのですが、家で寝かせている赤ちゃんを助けようと、静止する隣人の手を振り切り家に飛び込んで母子共に焼死してしまったのですが、その際に家に飛び込んだ母親の断末魔の悲鳴がいまだに忘れることなく耳に残っています。その後は前々回紹介したタクシー会社でのトラブルまで警察のお世話になることはありませんでした。
まだまだ続きます。