長岡の専門学校に新幹線通勤していたのは5年ほどでしょうか。その間に学校行事として有名なスポーツ選手による講演会というものをやっていました。元巨人の定岡さんや原さん。体操の池谷さんなどに長岡まで来ていただいて講演をしていただくのですが、この講演会は学生向けのものではなく、一般の方を対象として専門学校の知名度アップを図る広報事業でした。私は事務局のメンバーでしたのでゲストの送り迎えを担当したりしたのですが、ゲストは基本的に有名人ですしのでどこから情報を仕入れるのか、東京のファンの方が新幹線のホームでゲスト待ちをしたりするので、ゲストの会場までの誘導が大切な仕事となります。幸いなことに会場のホールは長岡駅隣のホテルに併設のものでしたので、駅の改札を通らずに地下の自転車駐車場に出て、そこからホテルの地下まで移動するという経路でファンの目を避けるようにしました。特に印象的だったのは原辰徳さん。現役引退後すぐに依頼いして本当に運よく公演を快諾していただいたものですから、東京などから原ファンの方が何人も長岡駅のホームまで出迎えに来ていました。勿論県外の方でしたので講演会の対象とならずに入場券もなく、単純に出迎え目的なのですから感心しました。新幹線から降り立った原さんは想像の何倍も上をいく体格で、お尻の大きさに圧倒されたことを思い出します。
そして、専門学校の仕事として欠かせないことに政治家とのお付き合いもあります。ひとつは公式行事である入学式・卒業式への来賓依頼です。長岡の学校ですので地元の国会議員ということで、田中真紀子衆議院議員にいつも来賓依頼をしていました。毎年地元の事務所へ依頼に行くのですが、田中議員本人は当然の如く不在なので、秘書の方に依頼書を手渡して依頼します。田中議員本人が出席されることはありませんが、秘書の方が代理出席ということで式に列席され、議員からは祝電が届いて披露させていただくという形になります。政治家のお世話になるもう一つの仕事はパンフレット(入学案内)に推薦文を寄せていただくことです。こちらには県議会議員や長岡市長などにお願いしていました。私が依頼に伺った当時の長岡市長が小学校時代の担任教師の御父上であったという軌跡のような話もありましたが、こんな感じでドラマの世界でしか見ることが出来ない貴重な体験をすることが出来た長岡新幹線通勤時代でした。