BSNラジオの書評番組「景子のほ~ん大好き!」は毎週木曜の午前中の30分枠での放送で、スタート当初は週ごとの課題図書を決めて、当時20代であった私と、30代の女性ディレクター、そして番組MCの山中アナが40代の代表として、それぞれの感想を発表するという番組内容でした。私は毎週電話で課題となる書籍の題名を伝えてもらい、その本を自分で書店で購入し、感想を原稿用紙2枚程度にまとめて仕事が休みになる土曜か日曜に、ランチを兼ねて山中さんに原稿を手渡して口頭で内容を補足するという形でやっていました。原稿料はなしで課題図書の購入代金も基本的には自腹でした。原稿受け渡しの際にランチを奢ってもらうのが原稿料のようなものでした。課題図書の範囲は純文学からSF・ミステリ、エッセイ、さらには漫画まで多岐に渡りました。
現在は放送局の受付の奥に行くのはチェックなどもあって大変でしょうが、当時はほぼ顔パスで3階のラジオ局フロアに上がっていました。幸いなことにラジオ局のスタッフも私の顔を覚えてくれていましたので、放送中なのかフロアに人がほとんどいなくても、平気で真ん中の応接セットの座って山中さんの出演が終わるのを待ったりしていました。昭和の終わりくらいは実に平和でした。
そして当時は今上(昭和)天皇が重篤な状態になりいつ崩御されるのかと心配されていた時期でもあったのですが、山中さん達アナウンサーの皆さんはロッカーに喪服を備えて平素の仕事を行っており、万が一の際にはその喪服に身を包んでマイクの前に立つということでした。昭和の終わりの放送局の大変あるあるでした。
放送局編はもう少し続きます。