漫画原稿流出事件

 昨日はかなり感情的な日記になってしまいましたが、自分の描いた原稿を大事にしない漫画家など、私の知り合いにはただの一人もいないものですから。
私の作っていた同人誌に原稿をいただいた時にも、小さなカットひとつまで要返却と指定されて、それが当然のことだと認識していました。
ただ、事件で被害を受けたことで心に大きな痛手を受けてしまった漫画家が存在することも確かです。
漫画を描くこと自体をやめてしまった方もいらっしゃるでしょう。
自分の原稿にすら辛い思い出しか見出せなくなった方もいらっしゃるでしょう。
法的問題・責任は別にして、痛みを与えることとなった当事者は、そのことの重みを受け止めなければならないのです。
それを前にしては、「正当な商取引」「善意の第三者」「漫画の価値の創造」「漫画文化の守り手」などという言葉は何の意味も持たないのではないでしょうか。