乳の出なくなった乳牛の処分(淘汰)の問題に直面した研修生達。牧場主の高清水(大杉漣)に処分を撤回してもらうため彩華(相武紗季)がとった行動は、高清水がトラクターでやろうとした干草の移動を一輪車を使って人力のみで行なうというありきたりなものでした。結局はその姿を見た研修生全員が協力して行なうことになるのですが、願いはかなわず乳牛は処分されることに。酪農の生産現場の現実を突きつけられることになるのですが、見ている私には現実は伝わってくるものの、出演者に感情移入して悲しみを覚えるというところまでは行きませんでした。ドラマに現実感が欠けているのが最大の原因でしょうね。舞台としての環境は素晴らしいものが提供され、出演者達も一生懸命やっているのでしょうが、演出側のベクトルがほんの少し視聴者がこのドラマに臨んでいる方向とずれているのではないでしょうか・・・惜しい話です。