ガリレオ 第5回

ホテルでの密室殺人の現場で火の玉が目撃されていた。ということで今回の謎を解く鍵であり、薫(柴咲コウ)が湯川(福山雅治)を捜査に引き込むエサとなったのが火の玉。被害者の妻・貴子(水野美紀)が疑われるが完璧なアリバイがある。ところが娘の秋穂(大後寿々花)は母が隠し事をしていると湯川に告げに来る。秋穂と薫の前で火の玉を作るべく湯川が様々な実験をして見せるのが面白い。大学のアーチェリー練習場にあった「一射入魂」というポスターと同様の標語が被害者の工房にあったという情報を薫から得た湯川は、事件の全体像が見えたといって研究室に戻り実験を行なう。アーチェリーの弦とハンダゴテを利用して自殺を他殺に見せかけて生命保険の保険金を確実に受けとれるようにするトリックだったわけです。貴子は事後に夫の遺言書を見てその指示に従っただけでした。トリックそのものは湯川という存在が無ければ完璧とも言えるものだったでしょうが、それでも夫に呼ばれてホテルを訪れ証拠の後始末をした貴子の姿が誰かに目撃されるかもしれないというリスクは結構大きいように思うのですが・・・。今回は悪意を持った犯人が存在しなかったので、事件が解決しても爽快感は伴わなかったですね。