のだめカンタービレinヨーロッパ 第二夜(昨夜放送分)

二部構成の第二夜はのだめ篇。パリのコンセルヴァトワールに留学したのだめ(上野樹里)は、シュトレーゼマン(竹中直人)と一緒に演奏旅行に旅立つ千秋(玉木宏)から離れて、ひとり頑張ろうとするのですが・・・。前夜の千秋篇とは違ってのだめオンリーという感じではなく、千秋のエピソードが平行して挿入されるため、もう少しのだめのエピソードに時間を充ててほしい気もしました。まあ、のだめと千秋は相互補完し合うことが無意識であっても意識的であっても欠かすことのできない存在になってしまっているので、それを再認識することが大切なのですが、お互いにそれを認めるのにはまだまだ時間が必要なようです。ピアノのレッスンで挫折感にさいなまれるのだめでしたが、のだめはのだめらしくあることが最高なのだということに気付けば、後はその感性を他の作曲家の音を感じることに使えばいいだけなのです。ただ、感性で感じるだけではなく、作曲家の生活や時代背景などの知識を前提にすることが大切であり、それがレッスンとは並行に行なわれえる座学としての勉強なのだと理解して立ち直ったのだめは、指導教授のオクレールの推薦でロワールの古城でリサイタルデビュー。演奏はのだめらしさと作曲家への理解が上手く融合した素敵な演奏でした。ドラマ自体の空気はやや重すぎる感じでしたが、後半の演奏シーンの音の素晴らしさが振り払ってくれたかのようでした。
のだめカンタービレ スペシャルBEST!