常に眉間にシワを寄せているようなきつめの表情のシスターアンジェラ（黒木メイサ）には少々違和感はありますが、先回も書いたようにルーミックワールドを意識しなければそれなりに楽しめるのではないかと思います。修道院長（もたいまさこ）やジムの会長（小林聡美）という脇を固めるメンバーがしっかりしているのも安心感を与えます。減量は嫌いでないが大食漢で意思の弱いボクサーと男性との恋愛を禁じられている修道女の純愛物語という特異な設定と、毎回登場する試合相手の個性溢れるボクサーとの試合（今回は見た目と正反対で気の弱い男）を絡めた人間模様をそれなりに描いていければ面白くなるのではないでしょうか。試合シーンの迫力はまあ･･･大目に見ましょう。
