川崎の古書店閉店へ

 先日、川崎の古書店で万引きをした少年が、
警察に引き渡された後、その手を逃れて、
京浜急行の踏み切りを通り抜けようとして電車にはねられ、
死亡してしまうという痛ましい事故がありましたが、
その後、被害を受けた古書店に対して電話やメールで、
嫌がらせや苦情の電話が殺到し、閉店を考えざるを得なくなったとの
報道がありました。
 さらに、その件についてインタビューされた少年の父親が
「よかった。店の前を通るのは辛いし・・・」といった発言をしていましたが、
世の中、恥を知らない親が多すぎます。
本来、被害者であるところの古書店に対する責任転嫁にはあきれます。
また、同様に電話やメール、果てはテレビのインタビューに対して、
古書店の行動を非難する人々の非常識さにもあきれてしまいます。
 知り合いの古書店店長が嘆いていました。
 店に寄る補導員さんも、なあなあにしては本人のためになりませんから、必ず警察に通報するように言われているそうです。
 そのとおりだと思います。
 少年の死は大変気の毒なことだと思いますが、
結果だけを見て原因を振り返る人が少ないのはおかしなことです。