第5話

 登場する教師たちは誰もが完璧ではない。
校長・教頭でさえも同様である。
皆、悩みやコンプレックスといった問題を抱えながら、
学生たちに立ち向かっている。
そこに日本の学校ドラマにはないリアリティが生まれるのだろう。
性の問題についても具体的な表現(映像としてではなく台詞として)が多いが、
それは高校生の生活を描く上で欠かせない状況になっているからである。
前回の終わりに描かれた失意の優等生の自殺は、
具体的にドラマの主軸となるわけではなく、
教師たちの言動に影響を与えるという形で描かれている。
ここも日本のドラマとの違いだろう。
若干あっさりしているなあという感が無きにしも非ずだが、
ドラマを重くしすぎるわけにも行かないので、
こういう形になったのだと思うが、
個々の教師の言動の影でしっかりと主張している。
多分今後もいろいろな場面に影響を出してくるのではないだろうか。
そのたびに思い出させる方が効果的だろう。