漫画原稿流出事件

先週土曜日に守る会の第2回ミーティングが開かれました。
ミーティングの内容は守る会のHPにすがや先生のレポートが掲載されています。
http://members.jcom.home.ne.jp/mamorukai/news/2003_10_04.htm

レポートで初めて知った内容としては、
・漫画家1名が民事で損害賠償請求の訴えを起こして、まもなく公判開始
 これはさくら出版の元社長(西池氏)に対してのものなのでしょうね。
・漫画家3名が連名で、原稿返却を求める訴訟の準備中
 こちらは、まんだらけの原稿を返却してもらおうというものでしょうか。
・漫画家1名が、出版社に預けた原稿が古書店で売られていた件で、警察に訴えを起こし、受理されている。
 ほとんどの漫画家がこの段階で足踏みをしているのですが、訴えを受理されたこの漫画家と他の漫画家の違いは何処にあるのでしょうか。

まあ、裁判がらみということで詳細な情報の提供は難しいようですので、更なる情報が提供されるまで待つしかないようです。
分科会が作られたようですが、これは良いことだと思います。
今までは、川島先生、渡辺先生、すがや先生など特定の先生に守る会の業務が集中しすぎていましたので、負担を少しでも和らげることが出来れば良いのではないでしょうか。
出版社に対する原稿所有権者確認の働きかけも正式に行うことになったようですし、会の活動は周囲が心配するよりも確実に前進しているようです。
松本零士先生からは古書店といたずらに対立するばかりでなく、歩み寄りの姿勢も大切との発言があったようですが、これもそのとおりだと思います。
現在も古書店まんだらけ)の所有している原稿の回収だけでなく、既に販売されてしまった原稿の回収までをも見据えた場合は、まんだらけの協力が必須条件になってきます。
今回の事件だけでなく、今後の原稿流出に対する対応を考えても、まんだらけを代表とする古書店との何らかの協力体制は必要になってくるはずですし、その体制の確立も、守る会に課せられた使命のひとつであると思います。

守る会の掲示板では「カンパ」の是非についての書き込みが目立っています。
「なんで漫画原稿を取り戻すということに対して、漫画家以外からもカンパを募るのか理解できない」ということのようですが、基本的に強制でもなんでもないカンパなのですから、一般の人間が当事者間の問題で必要ないと思えばカンパしなければいいだけの話で、賛同者になるかどうかと同様のことです。
「一般の人間が賛同者になってどうするの?」というネガティブな意見もどこかで出ていましたが、コレばっかりは本人の自由意志に任されたものですから、賛成できなければ賛成しなければいい。ただそれだけです。
それから、カンパの金額を見ているとひとり当たりのカンパの額がかなり多い方が見受けられます。
これは漫画家の方がカンパされたものも結構あるのでしょうね。
守る会の行っているような活動に対しては、必ずネガティブキャンペーンが張られることは覚悟しなければならないでしょう。
まあ、毅然としていれば問題のないことです。