その1『やすらぎ堤』

 日課となったサイクリングですが、毎日同じコースを走ると飽きてしまうので、いくつかのコースから選択して走っていますが、新潟市信濃川河口両岸に整備されている「やすらぎ堤」を走るのもそのひとつです。
信濃川河岸を整備した全国で初めての緩傾斜の堤防「やすらぎ堤」とそれに付随する水辺空間を生かした緑地帯「信濃川やすらぎ堤緑地」は市民の憩いの場として、スポーツ・レク活動・文化活動の場として利用されています。
自宅から信濃川右岸まで約5km、まだ完成して間もない柳都大橋を利用して左岸に渡ります。
やすらぎ堤は信濃川の両岸に造成されていますが、左岸のほうがサイクリングロードの延長が長いのでそちらを利用することにしています。
私がサイクリングに利用する早朝は、市民が散歩、ジョギング等に利用する姿が多く見受けられました。
日本の河川は河口周辺では特に護岸堤防の整備が進み、川面を上から見下ろすというのがほとんどですが、やすらぎ堤は川面を横から眺めることが可能なばかりでなく、場所によっては水に触れることも出来る親水型の堤防なのです。
めっきり秋めいた早朝の冷たい風を浴びながら、横手に水面を眺めて走るのは気持ちの良いもので、上流に向けて遡ること約5kmはあっという間です。
その間、有名な万代橋、八千代橋、昭和大橋、鉄道橋、千歳大橋と5つの橋の下を潜って、信濃川水門に併設された本川大橋を渡って再び右岸へ。
あとは鳥屋野潟を回り込んで、ビッグスワンアルビレックス新潟のホームスタジアム)の横を通って自宅へと戻ります。
全行程は約25kmで、普通に走って1時間半かかりました。
全国的にみて河川改修がらみの公共工事は問題を多く抱えているようですが、この「やすらぎ堤」と「信濃川やすらぎ堤緑地」に関しては、市民も納得の素敵な公共工事であるといえそうです。
新潟市民ならずとも、新潟市を訪れた方は一度歩いてみてはいかがでしょうか。