「GHOST IN THE SHELL 2」

強力なプロモーションを展開したアニメを見に行ったのですが、映し出された作品は「イノセンス」(仮題)ではなく「GHOST IN THE SHELL 2」という、ストーリー、映像表現・色調、台詞、声優の話し方の全てにわたって正に押井守の世界・雰囲気を味わうことの出来る作品でした。
うる星やつら」で開花した押井ワールドを経験してきた者にとっては「イノセンス」(仮題)などではなく、あくまでも「GHOST IN THE SHELL」の続編に間違いないわけで、そういった人間にとっては特にタイトルなどは問題にならなかったのではないでしょうか。
映画を見ていた観客にしても、エンドロールが流れている最中に席を立つ姿が、通常の映画と比較して極端に少ないことから、タイトルやプロモーションに釣られて見にきているような方は少なかったようです。
ただ、「イノセンス」(仮題)のプロモーションに釣られて見にきた人々が騙されたかというとこれまた違っていて、前作を見ていない方は余計な情報を持っていないために(仮題)が取れた「イノセンス」という私が見た作品とは違う、アニメ作品としての映像表現を楽しむことが出来たのかもしれません。
押井ワールドは事前の知識があろうがなかろうが理解が難しいのはデフォルトなだけに、どちらの人間も雰囲気は存分に味わうことが出来たと思います。
で、話は変わりますが、昨日の日本テレビ真相報道バンキシャ!」で群馬の幼女殺人について報道していましたが、被疑者が美少女ゲーム、雑誌、ビデオをたくさん所持していたと報じるとともに、注目することとして美少女人形も多数所持していたとし、実際に秋葉原で購入してきた人形を前にして「手足が球体関節で自由に折れ曲がります」などと言っていました。
司会が福沢朗だっただけに「イノセンス」(仮題)のプロモーション特番かと思ってしまいました。
タイミング悪すぎです。