「僕と彼女と彼女の生きる道」第11話

本当に全編を通して温かみを感じさせてくれるドラマです。
今までは出演者のことしか書いてきませんでしたが、脚本(橋部敦子)、演出(三宅喜重)の力が大きいのでしょう。他のドラマとの差を痛切に感じさせられます。
スターシステムに頼る限り、本当の演技力というのは期待できないものなのに、脚本や演出の実力が低すぎるドラマが多すぎます。
脚本と演出という下地があってこそ役者の演技力が生きるのです。
その好例がこのドラマなのではないでしょうか。
今日の話では可奈子(りょう)と電話で話している徹朗(草磲)の声をベットの中で聞いている凛ちゃん(美山加恋)の、涙を流すことなく深い悲しみを見せる瞳が心を痛めました。
親権の変更の審判、どちらが正しいとはいえないけれど残念でした。
結局、法という制度自体には人の心は通っていないのですね。
凛ちゃんの心の行き先を奪ってしまったことだけは確かなようです。

ゆら先生(小雪)が菩薩のように徹朗を包んでくれて少しは救われました。

ところで、今日の「F2」にてこのドラマを紹介していましたが、撮影中のオフショットで美山加恋ちゃんが大活躍。「お父さんのお嫁さんになります」と素で言っていました。
こんなこと言われてしまったら、オジサン本当にたまりませんぞ。