1リットルの涙(昨夜放送分)

いよいよ残すところあと2話となりましたが、それだけに亜也(沢尻エリカ)の症状の進行も加速し、彼女の出来ることが一つまた一つ減っていくという、辛い現実が目の当たりのものとなってしまいます。沢尻エリカも演技面で大変な頑張りを見せ、公衆電話のダイヤルボタンを押そうとして震える手の動きは、私の母の症状と比較してみても良く演じることが出来ていました。発声障害の方はそこまで上手く演じることが出来ないでいるようですが、ドラマなのである程度セリフが聞き取れなければならないことを考えると仕方ないでしょう。先週紹介した叔父の症状と較べると発声障害の症状はかなり軽い部類に思えます。ここにきて母の症状も進行が早まりつつあり、歩行の困難度合いはかなりのものになりつつあります。年齢もあってリハビリは特に行なっていないため、症状が進行し始めるとその進度はかなり早いものになるようです。このドラマに涙しているほとんどの視聴者は脊髄小脳変性症という聞きなれない病気の恐ろしさと、亜也の健気な闘病生活に感情移入しているものと思いますが、私たち母子にとっては恐ろしい現実として迫ってくる問題であって、ますます進行する母の症状とドラマの進行を見比べながら、今後への不安を高まらせています。それにしても泣きごと一つ言わない母には頭が下がります。次週最終回は辛いものとなりそうですが、母とともに最後まで目をそらさずに見つづけたいと思います。