神はサイコロを振らない

大石英司原作のファンにとっては違和感がある出来上がりになっているかもしれませんが、私個人としては意外に楽しめそうなスタートでした。原作自体の分割されたエピソードが1話1話独立したエピソードとして展開できる構成になっているので、ドラマとしては作りやすいと思いますし、キーパーソンになる配役には安心できる演技上手が揃えられており、全体のまとめ役たる黛(原作では男)役として小林聡美が主演するのですから見ないわけにはいきません。SF的な設定の理解は別にして私の母が面白くなりそうといってドラマを見ていたのですから、第1話の導入部分としては成功でしょう。加藤教授役の大杉漣にはもう少しエキセントリックな演技を押さえてもらえれば文句なしです。
神はサイコロを振らない 神はサイコロを振らない (中公文庫)