怪奇大作戦セカンドファイル 第1話「ゼウスの銃爪」

4月にBSハイビジョンで放送された怪奇大作戦のセカンドファイルの地上波での放送がスタート。円谷プロの名作「怪奇大作戦」が38年の時を隔て遂に復活したドラマですが、昨年急逝した実相寺昭夫監督の遺志を継いで新作を撮ったのは気鋭の映像作家たちです。第1話の監督は映画「呪怨」でハリウッド進出も果たした清水崇。ただ、高度化する科学犯罪・不可解な怪事件に挑むSRI(特殊科学捜査研究所)の活躍も、原作から38年後の現代を舞台とすると、海外ドラマの「CSI」シリーズの前ではスタイリッシュさの点で色褪せて見えてしまう。正体の分からないおどろおどろしさのようなものが表現できていれば、怪奇大作戦らしさが出せていたと思うのですが・・・。第1話も設定そのものにかなり無理があって、科学的な説明に力を入れれば入れるほどリアリティに欠けてくるのが残念。オカルト的要素を加味させた方が「らしさ」が出たような気がします。