エジソンの母 第1回

「君は美人だがちっとも面白くない」と婚約者の美浦谷原章介)に突然別れを告げられた小学校教師の規子(伊東美咲)のクラスに、大変な問題児だという転校生の花房賢人(清水優哉)がやって来る。その母のあおい(坂井真紀)も問題のある母親らしいということで不安に駆られる規子でしたが、転校してきた賢人は一見普通の小学生に見えました。ところが初日の算数の授業から賢人の意表をつく言動にクラスは大混乱に陥ります。
「どうして?」という子供の純粋な問いかけの連続は大人の心をえぐります。子供にとっての「どうして?」は屁理屈ではありません。「どうして?」の疑問に対し、大人の理論でしか教えてこなかったのが日本の教育で、「どうして?」の前に既に答えは存在するものとして教育が行なわれてきたのです。海外では子供たちの「どうして?」を大事にする教育を大切にする国もあるようで、自由な発想を育てる上でどちらの教育が向いているかは自明の理です。
それにしても賢人の言動に対して理詰めで対応する傾向を見せる同級生達も少々異常。これじゃあ杓子定規が基本の規子の手に負えるクラスではないですね。また初回では舞台となる小学校に1学級しかないように見えるのも困りもの。主人公の規子を含む教職員にもリアリティに欠ける部分があり、学校としての存在感が感じられないのは問題で、これは今後の演出でどうにかしてもらいたいもの。伊東美咲の空回り気味の演技は・・・、これは仕方ないと諦めるしかないか。