アルビレックス新潟 1−0 京都サンガ

待望の初勝利ではあったのですが、素直に喜ぶことは出来ない試合内容でした。開始20分までは大変素晴らしい動きを見せてくれました。1分に矢野が京都GKの飛び出しを見て放ったロングループは、相手の動きを捉えた攻めのアイデアとして可能性を感じさせましたし、4分のアレッサンドロのゴールは今シーズン始まって以来最高の形の流れからのゴールでした。ところが京都DFのシジクレイ矢野に対する肘打ちのファウルで2枚目のイエローカードを貰い退場となってからは、人数の少ない京都の方がピッチをワイドに使って有効な攻撃を行なうようになったのです。それに対してアルビは空いたスペースを有効に使うことが出来ずに攻め倦みます。そして後半の35分以降にアタリバ、増嶋と連続して退場して京都が8人になってからは、ビッグスワンのアルビサポーターをがっかりさせるような試合となってしまいました。相手が3人少ないという絶好の条件にもかかわらずアルビは1点を守りにいってしまったのです。もちろん水曜日の大分戦の悪夢のようなロスタイム同点劇がありましたので、必要以上に慎重に守りに入ったのかもしれませんが、それにしては危なっかしいプレイの連続で決定的といってもいいシュートも打たれました。ウィークエンドのリーグ戦でありながら観客数3万人を切った現状を考えると、どうしても勝利が欲しかったとはいってもワクワク感のない試合運びは残念でした。勝ち点3を取っておいてないものねだりかもしれませんが、スタジアムへ足を運んだサポーターには次もスタジアムで見たいと思わせ、テレビ観戦のサポーターには次こそ現場で試合を実感したいと思わせるような試合を見せてほしいものです。要はただの勝ち点3ではなく、感動の伴った勝ち点3をサポーターは望んでいるのです。