原作マンガを見ていませんので比較はできないのですが、マンガの効果線を意識したかのようなカメラワークは動き過ぎで船酔いしそうな感じ。その他にもマンガを実写にそっくり写すことを意識したかのような演出（汗の描写もそうでしょう）も目に余ります。プロ棋士を目指して夢破れ、真剣士として賭け将棋で生活する主人公の健太郎（道端淳平）は微妙。アキバの受け師と呼ばれるそよ（仲里依紗）はメイド姿もなかなかの似合いっぷり。ふたりのコンビの今後に期待したいと思いますが、そのためにも見ている者に将棋を分からせる工夫が必要でしょう。定石や戦法を知らない視聴者にそれを教えるのではなく、優勢や劣勢をひと目で理解させるような演出が大切だということです。変なカメラワークに凝る必要などありません。
