篤姫 第36回

大奥では江戸方と京方のいさかいが絶えぬまでも、家茂(松田翔太)と和宮堀北真希)の夫婦仲が深まっていく様子を喜ぶ天璋院宮崎あおい)でしたが、島津久光山口祐一郎)が手勢を率いて京に上る一方で尊皇攘夷派の動きも活発になり、大奥での立場も苦しいものとなります。いたたまれなくなった天璋院は薩摩ゆかりの物を庭に集めて火をつけることになりました。幕府と薩摩の間に挟まれて苦悩する天璋院の覚悟のほどを見せるためでしょう。最早、完全に徳川家の一員となり、徳川家のことを最優先に考えるようになった証しとしての決意表明でした。・炎に照らされた天璋院の顔が一瞬般若のように見えたのにも意味があるのかもしれません。