[ドラマ]臨場 第8回(水曜夜放送分)

留美松下由樹)が警察学校時代の同級生・春枝(渡辺梓)と15年ぶりに再開した翌日に不審死体として発見されます。その現場に臨場した留美の取り乱し方が常軌を逸していてオーバー過ぎる印象。現場の刑事たちの勘違いも甚だしい死者に対する敬いのない言動も露骨過ぎます。あんな意識で捜査されたのでは被害者も浮かばれません。ここまで孤高の存在として倉石(内野聖陽)の異能の検視官ぶりが描かれてきましたが、立原(高嶋政伸)が現場の刑事たちと対立してまで倉石の感を信じ捜査を継続させたことで、立原の有能さを描いています。倉石、立原、留美がそれぞれの立場から事件の真相と真犯人を解き明かしていく過程は見事な演出でした。倉石が初黒星になることが分かっていても、自殺を知りながら他殺の疑いを掛けて真相を明らかにすることで、留美の苦しみを和らげてやろうとする優しさを見せてくれたのが嬉しいですね。