[アニメ][映画]ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ユナイテッドシネマのメンズデー割引を利用して、最終回の上映を見てきましたがほぼ満員の状態。「トランスフォーマー リベンジ」という分かりやすい王道の勧善懲悪映画を観た1週間後に、今度はよりスタイリッシュで圧倒的な作画とCG、複雑な設定、心理描写の作品でありながら、庵野監督が全力で自主制作したかのような雰囲気を漂わせる作品を観ることとなりました。特に挿入歌やサウンドエフェクトの使用法にはその香りが強かったように思います。前作ではわりと色濃かったテレビ版との繋がりは更に希薄になり、ほんの数カットにそれが感じられる以外は全く別物のアニメに仕上がったといっても過言ではないでしょう。ネルフという組織のリアリティも多少増していましたし、主要キャラクター個々の魅力も増していたように思います。このような日本でしか制作できないタイプのアニメの極北にも位置する「ヱヴァンゲリヲン」という作品と、その制作スタッフは世界に誇るに足るものであるのではないでしょうか。このような制作姿勢が維持できるものならば、何年か毎に別バージョンという形でEVAの新作を見せ続けてくれてもいいですね。