その9 同人誌発行(その1)

私がこの日記とは別に運営しているサイト「趣味の部屋-SPRINGER-」の「SPRINGER」という名前は、昔発行していた同人誌(個人誌)の名前を引き継いでいます。発行が滞っていた「SPRINGER」のWEB版に出来ればなあと付けた名前でした。
「SPRINGER」の創刊は1977年の1月、私が高校1年生の冬のことでした。当時参加していたSFファンサークル内の内輪ネタを内容としたもので、B5コピー6Pで10部発行という可愛らしいものだったのです。ところがこの同人誌つくりが面白かったのか順調に号を重ね、1977年の1年間だけで13号まで発行。なんと月間を上回るペースでの発行になりました。その後さすがにペースは落ちますが、1978年に10冊、1979年に7冊、1980年に8冊と4年間で38号まで発行を延ばします。大学に入った頃からはイラストや原稿で協力してくれる者が現れ、1983年9月発行の58号から遂に、それまで手書きコピーだったものがワープロを使用したものに変わるのです。
ワープロは専用機ではなく、富士通のFM-NEW7にパソコン用ワープロソフトのPN101(だったと思う)を使用して、ワイヤードットプリンタで印字したものを版下に使いコピー印刷したものです。これを機にページ数が大幅に増大するとともに、執筆陣も豪華になっていくのですが、発行部数は依然として20部程度という身内にしか配らない個人誌だったのです。もちろん一切の販売はせずに無料配布です。また、その頃ようやく話題になりつつあった同人誌即売会とも無縁の同人誌でした。