プロ意識の欠如と危機管理

カミングダウトでの窃盗発言であびる優がタレント活動自粛ということですが、これはもう芸能プロダクションしてのプロ意識の欠如と危機管理のなさがすべてと言っていいでしょうね。特に収録現場に立ち会ったと考えられるマネージャーは懲戒免職ものでしょう。あびる優自身が行なったことの是非は別として、タレントを監督・保護すべき立場にある事務所サイドの人間が、この収録内容と放送を是とすること自体が、プロ意識の欠如と危機管理意識のなさを露呈しています。
先日の安倍なつみによる歌詞盗作問題の際にも指摘されたことですが、このような問題は本来事前に事務所サイドのチェックにより表に出ることがないのが常識ではないでしょうか。それが、盗作の疑いが強い詩が堂々と自作の本に掲載されたり、ラジオで読み上げられるのをチェックできなかったという、あまりにも情けない理由に呆れてしまうばかりです。
さらに、問題が表面化するとタレント本人による直接の謝罪なしに、文章による説明と謝罪、活動自粛という体裁の逃げをうってしまうに至っては情けないにも程があります。
昔のように若いタレント(特に女性)の親代わりとなり、躾も含めた形での芸能教育を行なってきた芸能プロダクションはどこへ行ってしまったのでしょうか。
まあ、こういったプロ意識の欠如は芸能プロに限らず、文字校正さえしっかりと出来ない編集者で一杯の出版社にも同様に言えることですが。