その11 オタは親譲り(その2)

(すみません。また間隔が2ヶ月もあいてしまいました)

ビデオテープの価格が安くなってくると父親が購入するテープの本数が飛躍的に増えました。どのくらいの本数を購入するようになったかというと月平均30本、つまり1日に1本使用していたわけです。年末年始になるとその時期だけで30本程度は録画していたようです。当時のビデオはベータでしたからベータⅢモードで録画してもL750のテープで4時間半の収録でしたが、録画した番組は重ね撮りしないで保存版にするようになりました。
その後、父親は2台目のビデオとしてVHSビデオを購入します。それからは3倍速で録画したVHSテープが加速度的に増えていくようになります。ちなみにその時点で私がベータビデオ2台とVHSビデオを1台所有していたので、我が家にはビデオが5台存在するというとんでもない状況となっていたのです。最近のDVDレコーダーが2番組同時録画を謳っていますが、私の家では10年以上も前に5番組同時録画が機械は別々ですが可能となっていたのです。
最終的に父親が購入したビデオテープはベータ、VHS合わせて約5000〜6000本になったようです。3倍速で録画された番組は、時代劇、映画、ドキュメンタリーと幅広かったのですが、録画した番組を父親ははたして全部見ることが出来たのでしょうか疑問です。父親の死後に部屋を整理しながらチェックしようと思いましたが、3倍速録画であったため再生画像の乱れるものが多く、テープにカビが生えたために捨てることになった数百本のテープを除いて、私が重ね撮りして使用することにしました。それから5年以上が経過しましたが、いまだに使用していないテープが山のように残っています。
現在私の主力ビデオデッキはD−VHSに切り替わっているので、月に購入するテープの本数は10本程度になっています。父親と較べれば控えめな感じですが、1本に12時間収録できるので見なければならない映像の量は、DVDレコーダに録画するタイムシフトの分を合わせると父親の倍以上になるという呆れた状況です。父親と同様に棺桶までビデオを持ち込まなければならないようですね。