マチベン(土曜日放送分)

春ドラマの弁護士物3作の中では格の違いを見せつけてくれています。「弁護士のくず」は傾向の違うドラマですから問題はないのですが、「7人の女弁護士」は主人公の弁護士が女性であることもあり、どうしても比較の対象になってしまうだけに格の違いがあからさまです。江角マキコの抜群の存在感と、各回の被弁護人として登場するゲストを含めた脇役の活躍が見事。また、HD画質を逆手に取った演出にも感心します。HD画質のドラマでは女優の顔をあまりアップにしません。画質が良すぎてメイク具合がはっきり写ってしまうという女優泣かせの映像の特質を生かす撮影方法が確立されていないのですが、主人公の女弁護士がノーメイクという設定、被弁護人は未決留置されているのでメイクはしないか薄いという設定が、顔アップでの映像のリアルさを出すことに成功しているのです。次週以降はこちらをメインに視聴していこうと思います。