ありえない母娘

母親の腰の薬を貰いに整形外科へ行くと先生の診察(母の状態についての問診)が必要ということで診察室前へ、すると一つ前の順番が左足を骨折した女子高生で診察室から声が聞こえます。石膏で足を固めてギブスをしているようなのですが、「チョー痛い!」「マジ痛いんだけど」と今どきの女子高生らしい悲鳴が聞こえてきて思わず苦笑。
女子高生に続いて先生の問診を終え、投薬を受けて医院を出た私の目に飛び込んできたのは呆れた風景でした。
先ほどの女子高生はギブスをはめて松葉つえを突き、迎えに着た母親と共に出て行ったのですが、その二人が自転車に二人乗りしようとして悪戦苦闘していたのです。
「何で自転車なのよ!」娘の言うことはもっともです。万が一転んだら大変なことになります。
「うちには車がないんだから仕方ないじゃない」と母親。
「それだったらタクシーで迎えにくればいいじゃん」と娘。これもごもっともです。
「次はいつ診察なの」と話題を変える母親。
「明日よ」と娘。
「え〜!、明日もなの!、なんでよ」と母親、どうやら明日も自転車で送り迎えになりそうです。
思わず「車で送りましょうか」と声を掛けそうになりましたがやめときました。私が車をスタートさせたときも、自転車に乗った二人は松葉つえをどう持ったらよいかと悪戦苦闘していましたが、無事に帰ることが出来たのでしょうか。