夏美(夏川結衣)が信介(阿部寛)をある程度受け入れることが出来ているのは、信介も閉口してしまうようなあの父親(竜雷太)の存在があったからなんですね。あの偏屈な父親と暮らしてきたのであれば、信介の性格に対する耐性があるのも分かるような気がします。
今回の信介はひとりビアガーデン、ひとり金魚すくい。特に金魚すくいは薀蓄の独り言付きのスペシャルバージョンでしたが、薀蓄では簡単に金魚をスクウことは出来なかったのでした。
隣人のみちる(国仲涼子)から貰った肉まんで食あたりになった信介が、夏美の父親も肉まんを食べたと話し、見合い話を嫌がって父親と会おうとしなかった夏美が、父親を心配して信介にホテルへ案内して貰うくだりはなかなか面白いものがありました。結局、父親は夏美にお見合い話を薦めにきたのではなく、自分の結婚を知らせにきたのでした。
父親の結婚式後に引き出物を届けにきた夏美に対し、用が済んでもすぐドアを閉めようとはせず自ら話し始める信介の姿に夏美への意識しない想いが感じられました。
今回もパグ犬ケンの脇役として味のある演技が見事。次回はさらに活躍しそうで楽しみです。