のだめカンタービレ 第1話(昨夜放送分)

人気少女漫画のドラマ化ということで期待も大きい作品ですが、それだけに漫画のファンをも納得させるつくりであることが求められてしまうわけですが、ただ漫画のコマをワンカット、ワンカットに置き換えていくだけでなく、漫画のテーマ、吹き出し、コマとコマの間を埋める間などを、ドラマという実写空間にどれだけ上手く消化・昇華させることだ出来るかが勝負でしょう。そのためには漫画原作だからといって中途半端なCGによる演出効果を狙うような小賢しいことは避けてほしかったのですが、最近のドラマの安易なCG多用化現象には頭が痛い。
それはそれとして、のだめ(野田恵)役の上野樹里は見事に役にはまり込んでいます。漫画での彼女と違和感がないのが素晴らしい。一方、千秋真一役の玉木宏はまだまだ演じている感が抜けないのが残念。舞台が音楽大学で主題はクラシック。演奏の演技も大変だし、音の表現にも普通のクラシックとは違う変化が求められるという難問が待ち構えていますが、楽しみはこれからなのだという感じで見ていきたいと思います。
のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻)) のだめカンタービレ(2) (KC KISS) のだめカンタービレ(16) (KC KISS)