セーラー服と機関銃 最終話

もう最終回です。10回前後のドラマに慣れていると随分短く感じられます。もう少し目高組の組員の人柄を描くことによって、感情移入の度合いを高めることが出来たのではないでしょうか。星泉長澤まさみ)が機関銃をぶっ放すシーンは、映画では一種の映像美を感じさせてくれるものでしたが、今回は激情に唇を振るわせる泉の方が、機関銃を撃つ彼女よりも強い印象を与えてくれました。直後の警察の突入は真由美(小泉今日子)の通報があったとはいえ、ご都合主義以外のなにものでもないような感じがします。クライマックスを前半に持ってきたと思ったら、組解散後堅気となった佐久間(堤真一)が、泉との4ヵ月後の再開を目前にして、チンピラ同士のいざこざに巻き込まれて亡くなってしまうという後日談。結局独りだけ残されてしまった泉、真由美が一緒に暮らしてくれていたのが救いです。最終話の最初から最後まで涙を流しっ放しの泉でしたね。エンディングの目高組6人が並んで歩くシーンでは、身長があるため横並びが実に格好よく決まってます。
ただ、今、なぜに「セーラー服と機関銃」だったのかが最後までわかりませんでした。
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