２歳になって行動も活発になったひまわり(松本春姫)に対し、母親の柚子(香里奈)の成長は追いつけていない。何かあるごとに駆けつけている母の美代子 (岸本加世子) にも疲れが顕著になってました。それにしても絶妙なタイミングでその場に居合わせる保健師の勝川(余貴美子)の存在は少々作為的に過ぎる印象が強い。勝川の提案や授産施設のスタッフ・安西(紺野まひる)のアドバイスでひまわりに保育園を体験させようとしますが、ひまわりは柚子以外との関係を築くことができず、受け入れ先の保育園を探すのも大変でした。
一方、草介（中村俊介）の妹の琴音(福田沙紀)が福原家を訪ねてきてしばらく滞在することになります。なぜか彼女になつく柚子とひまわりでしたが･･･。ひまわりを預かってくれる保育園が見つかったのにどうしてもひまわりを放そうとせず子離れしない柚子に我慢できず、琴音は勝手にひまわりを連れて保育園に行くという思い切った行動に出てしまいます。おかげでひまわりは自ら子供たちの輪に加わることができました。
細かな演技に香里奈と福田沙紀の女優としての差が見られます。香里奈もそれなりに頑張っているのですが、ドラマでの柚子と同様に女優としての成長はゆっくりのようです。その意味でこの配役は正しいといえるかもしれません。彼女に無表情の表情（ニュアンスが伝わるでしょうか）ができるようになることを期待したいと思います。着たきりすずめに近い琴音の存在感は非常に大きいものがあっただけに、福原家に家族として受け入れられたのは幸いでした。
