１１年ぶりに再会したみずほ（小西真奈美）のことで頭が一杯の善男（小日向文世）でしたが、箱根の旅館に一緒に宿泊したしのぶ（吉高由里子）に翻弄されるおかげで多少気が紛れます。ところがしのぶがマネージャーに誘拐されたと電話したために大騒動に。一方、平太（松田龍平）は殺し屋（温水洋一）を雇い、リカ（栗山千明）は善男の母（加藤治子）を訪れて保険金詐欺の為に書類に署名させるというように妖しい動きを見せますが、いずれも悪者になりきれない心の動揺を隠せません。更にはネガティブ善男の入れ知恵もあって善男が誘拐犯役を演じることになり話はますます混迷を深めていくことになります。今だに謎が一杯で話がどのような方向性をもって進んでいくのかも不明ですが、キャラがしっかりと立っているので安心してドラマに溶け込んでいくことができます。心地良い訳の分からなさとでも言ったらいいのでしょうか、不思議な癒しの１時間を楽しませてもらってます。
