Around40 第9回

奈央(大塚寧々)と瑞恵(松下由樹)がそれぞれの家を出て聡子(天海祐希)の部屋に転がり込んでくるのですが、その理由には独り善がりな部分があって男性視聴者の共感は得にくいかもしれません。それぞれの悩みは描いて見せるものの切羽詰った状況には感じられないのがその大きな理由です。Around40という立場に戸惑いを感じ、悩む苦しむというよりも、その立場を楽しんでいる(特に聡子の場合)印象があります。挿入されるエピソードもわざとらしくて違和感があり、全体の流れをとめてしまいます。また、時間経過を表す演出として日をとっぷり暮れさせるという手を使っています。他のドラマでも多く見られる演出手法ですが、安易に過ぎるのではないでしょうか。3〜4時間の時間経過ではなく1〜2時間の時間経過を上手く表現できる演出手法があればいいのですがね。今週は瑞恵の家庭の問題をクリアなものにしましたので、来週は奈央の問題、そして最終回は聡子の問題がクリアなものになるのでしょうか。