リアル・クローズ (火曜夜放送分)

銀座の老舗百貨店を舞台にして、寝具売り場から婦人服売り場に異動になった絹恵(香里奈)が、ファッション業界の伝説の人物として婦人服売り場の統括部長として着任した美姫(黒木瞳)にファッションセンスはおろか内面までも否定されながらも、販売員として成長していく姿が描かれていきます。
原作が槇村さとるのマンガだけにストーリーに関しては問題なしで脚本と演出次第でしょうし、主人公の絹恵は服装にもメイクにも無頓着で冴えない女性という設定ですが、演じているのが香里奈だけにマンガの主人公と同様に美しく化ける要素を溢れさせた美しさは隠せません。能世3姉妹が揃って出演しているのが話題ですが、香里奈の着回しがたっぷり楽しめたのが一番の喜びでした。単発のドラマであったことが残念です。単発で終わると果てしなく「プラダを着た悪魔」そのまんまのパクリになってしまうんですよね。香里奈の着回しはさすがに圧倒的な美しさを見せてくれましたが、その他に登場する売り場の婦人服がいささか貧相だったのは、単発のドラマゆえの予算の少なさが原因だったのかもしれません。