ブラッディ・マンデイ 第1回(先週土曜夜放送分)

初回2時間スペシャルでのスタート。病原体によるテロというパニック・テーマの連続ドラマは日本では珍しいのではないでしょうか。このドラマも原作はマンガということで、思い切った発想のオリジナル脚本というのは日本のドラマには期待できないのかもしれません。高校生の天才ハッカー藤丸(三浦春馬)となぜか彼が通う高校に教師として赴任してきたテロリストのマヤ(吉瀬美智子)を軸にして、東京を舞台としたテロリストと、天才ハッカーを陣営に引き入れて東京を守ろうとする、警視庁のテロ対策秘密部隊「サードアイ」との攻防を描いていくようですが、仮装現実的な世界にいかにリアリティを与えられるかが勝負の分かれ目でしょう。演出効果を狙ってのことかネット上に意味ありげな書き込みが繰り返されますが、リアリティという点では逆効果だと思います。無理に「24時間」の二番煎じを狙う必要はありません。二番煎じはあくまでニ番手以降のものであって、先達を超えることはできないのですから。とここまでは表面的な感想で、ピュアなビジュアルで乱暴な言葉使いの同級生・朝田あおい役で藤井美菜が出演しているだけで、このドラマを見続ける十分な理由になります(ここが私には一番大事)。「サードアイ」所属の芦名星片瀬那奈の2人も十分気になりますが・・・。
BLOODY MONDAY(1) (講談社コミックス)