篤姫 第45回(日曜夜放送分)

薩摩への帰郷を促す母・お幸(樋口可南子)の手紙を見て天璋院宮崎あおい)は涙するものの、改めて大奥を守り抜く決意を新たにします。徳川家が薩摩藩と戦をするかもしれない状況下で、両者に挟まれる立場の天璋院を心配する滝山(稲森いずみ)や重野(中嶋朋子)、唐橋(高橋由美子)の説得に対して、「あなた達こそが私の家族です」という天璋院の言葉に大奥はひとつにまとまっていきます。江戸城の外側の動きは時代の流れともいうかのように早いペースで描写され、一方で大奥の姿はより事細かな描写が行なわれるようになっていくのでしょうが、それこそがこのドラマの真骨頂でしょう。本来ならばドラマの売りものとなる戦のシ-ンに力をいれずとも、視聴率を確保できるのはドラマの主軸が天璋院を中心とした大奥の描写に置かれているからなのでしょうね。