[ドラマ]ヴォイス〜命なき者の声〜 第10回(月曜夜放送分)

先週の話を引き摺っての医療ミスをテーマとした重い話。ここまで思いないようになると大己(瑛太)の妄想力は迂闊に発揮させられないだろうと思っていたら、残された妻の心を癒す方向に利用したのですね。彼の類い稀なる能力の正しい使い方だと思いますが、もはや法医学の域との接点を見つけられるようなものではありません。一方で医療ミスを疑われた病院側の対応の描き方もお粗末。鉄壁が求められるべき情報の保護があっさりと破られ、病院側が医療ミスをあっけなく認めてしまうのにもビックリ。医療ミスの証明の大いなる困難さを描かずして幕を降ろしたのは残念です。で、最後には大己の妄総力を爆発させて、院長が尊厳死に協力したというオチまでもっていくのですから困ったものです。それも最後に警察へ出頭する姿を描いたとはいえ美談風な解釈を加えるというのは如何なものかと・・・。